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日本のFDE求人はどこにあるか|募集企業のタイプと求人票の読み方

「FDE 求人」で検索して、出てくる件数が想像より少ないと感じた方は多いはずです。理由は求人が少ないからではなく、同じ職務が会社ごとに違う名前で募集されているからです。この記事では、執筆時点(2026-08)で日本のFDE求人がどこにあるのか、募集している企業をどう分類して見ればいいのか、そして職種名の表記ゆれで取りこぼさない探し方を整理します。

結論から

  • 日本のFDE求人は、外資AI企業・国内AIスタートアップ・SIer/コンサルの3タイプに分かれ、要求される英語力、実装の深さ、報酬レンジがタイプごとにはっきり違います
  • 職種名はForward Deployed Engineer、Forward Deployed Software Engineer、Deployment Strategist、Applied AI Engineer、AIソリューションエンジニアなど多数あり、1つの検索語では半分以上を取りこぼします
  • 外資の日本向け求人は自社サイトの採用管理システムに直接載っていて日本の求人媒体には出てこないことが多いため、媒体だけを見ていると最も報酬レンジの高い層を見逃します

求人が見つからないのは、名前がばらついているから

FDEの求人探しで最初につまずくのが職種名です。執筆時点(2026-08)で確認できる範囲でも、同じ職務が次のような名前で募集されています。Forward Deployed Engineer、Forward Deployed Software Engineer、Deployment Strategist、Applied AI Engineer、Applied AI Architect、Technical Deployment Lead、AIソリューションエンジニア、導入エンジニア。

実例を挙げると、Anthropicは執筆時点で東京にForward Deployed Engineerの枠を出していませんが、同じ東京でApplied AI ArchitectとApplied AI Engineerを募集しています。職務内容は顧客に入り込んでLLMを本番に載せるもので、実質的にFDEです。「FDE」という語だけで検索していると、この求人には辿り着けません。

逆の取りこぼしもあります。Palantirの東京の求人にはForward Deployed Software Engineer(エンジニア職)とDeployment Strategist(顧客の業務側を担う職種)の2種類があり、後者はコードを書くことが必須ではありません。名前が近いからといって同じ職種ではない、ということです。求人を探すときは、名前ではなく職務内容で判定する必要があります。

募集企業の3タイプ

日本でFDEを募集している企業は、大きく3つに分かれます。どのタイプを狙うかで、準備すべきものが変わります。

見落とされがちなのは3つめのSIer・コンサル系です。報酬レンジは外資に及ばないことが多いものの、顧客基盤が既にあるため案件が途切れず、規模の大きい導入に関われます。一方で、会社によっては「FDE」という名前だけを付け替えた従来のSI案件のこともあるため、求人票で実装の範囲を確認する必要があります。

タイプ代表例英語報酬レンジ特徴
外資AI企業 OpenAI(東京)、Palantir(東京) 日英バイリンガル必須 求人票では非公開。要件から見て最上位層 本社製品を日本の大企業・官公庁に載せる。出張比率が高い
国内AIスタートアップ LayerX、Sakana AI、JDSC など 必須でない求人が多い 公開レンジで600万円台〜2,500万円まで幅がある 自社プロダクトの導入が主戦場。裁量が大きく、製品側にも関われる
SIer・コンサルティングファーム 大手SIer、総合系ファームのAI部門 歓迎程度 既存の等級制度に準拠 顧客基盤が既にあり案件が途切れない。実装の深さは会社差が大きい

どこを探せば求人が出てくるか

求人の在り処もタイプごとに違います。外資AI企業の日本向け求人は、自社の採用サイト(Greenhouse、Lever、Ashbyといった採用管理システム)に直接載っていて、日本の求人媒体には出てこないことがほとんどです。OpenAIの東京のFDE求人もPalantirの東京の求人も、同社の採用ページを直接見にいかないと見つかりません。

国内のAIスタートアップは逆で、エンジニア向けの求人媒体やスカウトサービスに出ています。ここは媒体の検索機能が使えますが、前述のとおり職種名がばらついているため、複数の検索語を試す必要があります。

SIer・コンサル系は、コーポレートサイトの採用ページと転職エージェント経由が中心です。非公開求人として扱われていることも多く、エージェントに「FDE」と伝えても通じない場合があるため、職務内容(顧客先に入ってLLMを実装する役割)で説明したほうが確実です。

この3つを毎週手で回るのは現実的でないため、株式会社ウェステリアではFDE boardを運営しています。日本国内の(または日本在住者が応募できる)FDE求人を、外資の採用管理システムと国内媒体の両方から集約して一覧にしています。掲載件数は執筆時点で十数件〜数十件規模です。まずFDE boardの求人一覧で全体を眺めてから、気になる企業の一次情報を確認してください。

求人票で必ず確認する6項目

FDEの求人票は、同じ職種名でも中身の差が大きいのが特徴です。応募前に次の6点を確認しておくと、入ってからのミスマッチをかなり防げます。

特に1つめが重要です。「顧客の環境に自分でコードを置くのか、それとも設定と連携までなのか」で、この職種は別物になります。求人票の業務内容に、本番システムの実装、アーキテクチャの決定、コードレビューといった語がなく、要件定義・提案・活用支援だけが並んでいるなら、それはFDEというよりソリューションエンジニアやカスタマーサクセスに近い仕事です。どちらが良い悪いではなく、期待と違うと消耗します。

  • 実装の範囲 — 顧客環境で本番コードを書くのか、設定と連携までか。業務内容に「実装」「アーキテクチャ」の語があるか
  • プロダクトへの還元経路 — 現場で得た知見を自社製品に反映する役割が明記されているか。ないなら実質は受託に近い
  • 英語の要求水準 — 必須か歓迎か。必須の場合、読み書きだけか、会議での議論まで求められるか
  • 出張・常駐の比率 — 求人票に数字(25〜50%、25〜75%など)が書かれていることが多い。生活設計に直結する
  • 顧客の業界 — 金融・医療・公共はセキュリティクリアランスや業界知識の要件が付くことがある
  • チーム構成 — FDEが何人いるか、一人目なのか。一人目は裁量が大きい反面、型がなく負荷が高い

英語要件の実際

日本のFDE求人で最も分岐点になるのが英語です。執筆時点(2026-08)で確認できる範囲では、外資AI企業の東京の求人はほぼ例外なく日英両方を必須にしています。OpenAIの東京のFDE求人票は、日本語と英語の両方に堪能であること、履歴書は英語で提出すること、面接は両言語で行われることを明記しています。Palantirの東京の求人も、ビジネスレベルの日本語と英語の両方を要件としています。

求められている水準は、資格試験のスコアではなく「顧客との会議で技術的な議論ができ、本社のエンジニアと文章でやり取りできる」ことです。読み書きだけなら通る求人もありますが、報酬レンジが最も高い層は会話まで求められると考えたほうが実態に近いはずです。

英語が現時点で不足している場合、国内AIスタートアップのFDE求人から入って実務経験を作り、その後に外資を狙うのが現実的な順路です。FDEとしての実績があれば、次の転職では英語が唯一の不足要素になり、埋めるべきものがはっきりします。

応募前にやっておくと通過率が変わること

FDEの選考では、技術力だけでなく「曖昧な状態から自分で問題を定義して、動くものを本番まで持っていった経験」が見られます。職務経歴書に書くべきなのは使った技術の一覧ではなく、次の形の話です。顧客がどういう状態で相談してきて、自分が何を問題だと定義し、何を作り、本番でどう使われているか。

また、応募する会社のプロダクトを実際に触っておくことが効きます。FDEはそのプロダクトを顧客に載せる仕事なので、製品の癖と限界を知っているかどうかは面接で分かります。LLM系の企業であれば、そのAPIで小さなものを作って動かした経験があるだけでも話が具体的になります。

求人の動きを追い続けるのは手間なので、FDE boardの候補者登録をご利用ください。希望の年収・働き方・業界を登録しておくと、条件に合う求人が出たときにご連絡します。企業側でFDEの募集を掲載したい場合は、FDE boardの掲載申込からお申し込みいただけます。

よくあるご質問

日本にFDEの求人は何件くらいありますか?
職種名の表記ゆれをどこまで含めるかで数え方が変わります。Forward Deployed Engineerと明記されているものに限ると多くありませんが、Applied AI EngineerやDeployment Strategistなど実質的に同じ職務を含めると相応の数になります。FDE boardでは、明示的にFDEと書かれている求人と職務内容が実質FDEの求人を分けて掲載しており、執筆時点で十数件〜数十件規模です。最新の件数はFDE boardの求人一覧をご覧ください。
リモートワークのFDE求人はありますか?
完全リモートは少数です。この職種は顧客先に入り込むことが前提のため、ハイブリッド(週の一部を出社、加えて顧客先への出張)が主流です。執筆時点(2026-08)で確認できる範囲では、OpenAIの東京の求人は週3日出社のハイブリッドで、国内の出張が想定されています。国内スタートアップにはフルリモート可の求人もありますが、顧客訪問がゼロになるわけではありません。
外資のFDE求人はどこで見つけられますか?
各社の採用サイトを直接見るのが確実です。外資AI企業の日本向け求人は、日本の求人媒体には掲載されず、自社の採用管理システム(Greenhouse、Lever、Ashbyなど)にのみ載っていることが多くあります。毎週確認するのが手間な場合は、FDE boardが外資と国内の両方を集約しているのでご利用ください。
企業側です。FDEの求人をFDE boardに載せてもらえますか?
はい。FDE boardは日本国内(または日本在住者が応募できる)のFDE求人を集約することを目的としており、掲載は無料です。FDE boardの掲載申込フォームから、会社名・ご担当者名・求人URLをお送りください。採用側の観点で求人票をどう書くかは、企業向けの記事で扱っています。

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希望の条件を登録しておくと、条件に合うFDE求人が出たときにご連絡します。登録は無料で、いますぐ転職する意思がなくてもかまいません。

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