システム開発は内製か外注か|中小企業の現実的な判断基準
「エンジニアを1人採れば安く済む」と考える会社は多いのですが、1人では続きません。ここでは採用と外注を、費用ではなく継続性の観点から比較します。
結論から
- エンジニア1人の内製は、退職した瞬間にすべてが止まるという構造的なリスクを抱える
- 採用は費用だけでなく、評価・教育・技術選定ができる人がいるかが問題になる
- 外注しつつ社内に理解者を育てる中間案が、中小企業には現実的
内製の実際のコスト
- 採用費用(紹介会社経由なら年収の30%前後)
- 年収と社会保険料
- 開発環境・ツールのライセンス費用
- 採用した人を評価・指導できる人がいない場合の品質リスク
- 退職時に何も残らないリスク
外注のリスクと対処
| よくあるリスク | 対処 |
|---|---|
| 言った通りに作られない | 早い段階で動くものを出してもらい、口頭ではなく画面で合意する |
| 追加費用が積み上がる | 変更が前提の契約形態にする、優先順位を都度決める |
| ブラックボックス化する | ソースコードと構成の引き渡し条件を契約時に決めておく |
| 担当者が変わって話が通じなくなる | 少人数で、話した相手が作る体制の会社を選ぶ |
中間案:外注しながら社内に理解者を作る
システムの中身を書ける人を雇うのではなく、「何を作るべきかを判断できる人」を社内に置く形です。開発は外部に任せ、社内の担当者は業務側の要件と優先順位を決めることに集中します。
この形なら、担当者が異動・退職しても業務知識が引き継がれ、開発の継続性は外部が担保します。
よくあるご質問
- ソースコードはもらえますか
- 当社では納品物としてお渡しできます。将来ほかの会社に引き継ぐ場合や、内製に切り替える場合に備えて、契約時に明記することをおすすめします。
- 社内にIT担当がいなくても発注できますか
- できます。専門用語を使わずに進める前提でご説明しますし、運用も詳しい方がいないことを前提に設計します。