社内AIは製品を買うか、作るか|判断の分かれ目
この判断は、会社の規模ではなく「対象がどこにあるか」でほぼ決まります。情報がSaaSの中に揃っているなら買ったほうが早く、自社システムや現場の判断基準の中にあるなら作るほうが結局安く済みます。
結論から
- 情報の所在がSaaS中心なら既製品、自社システム中心なら自社構築
- 全社で広く使うなら既製品、特定業務を深く回すなら自社構築
- 併用が現実解になることが多い。役割の線引きを先に決める
4つの観点で比べる
| 観点 | 既製品が有利 | 自社構築が有利 |
|---|---|---|
| 情報の所在 | 主要SaaSに揃っている | 自社システム・基幹系・人の頭の中 |
| 利用範囲 | 全社員が広く使う | 特定部署が深く使う |
| やらせること | 探す・要約する | 判断させる・処理させる |
| 費用の形 | 席数×月額を許容できる | 初期費用を払って月額を抑えたい |
既製品を選んだほうがよい場合
- 情報がグループウェアとSaaSにほぼ収まっている
- 全社に配る前提で、席数課金が予算に収まる
- 社内に運用の担当を置けない
- 早さを最優先し、要件は製品に合わせられる
自社で作ったほうがよい場合
- 繋ぎたい先が自社システムや基幹系にある
- 検索で終わらず、申請・登録・チェックまで任せたい
- 使うのが一部の部署に限られ、全社課金が見合わない
- 業務ごとの判断基準を作り込む必要がある
- データを外に出す範囲を自分で決めたい
併用するときの線引き
全社の横断検索は既製品、判断や処理が要る業務だけ自社構築、という分け方が扱いやすい構成です。両方に同じ役割を持たせると、どちらに聞けばいいか分からなくなり、結果的にどちらも使われなくなります。
線引きは「聞く場所を1つにする」ことを優先して決めてください。利用者から見た入口を分けるより、裏側で振り分けるほうが定着します。
よくあるご質問
- 途中で方針を変えられますか
- 文書の整備は、どちらを選んでも無駄になりません。先に整備を進めておけば、方式の判断は後ろに倒せます。
- 両方の見積もりを比べたいのですが
- 既製品側の条件(席数・契約年数・接続先)を出していただければ、自社構築の場合の試算を同じ前提で出します。比較のための資料としてお使いください。