古い社内システムのリニューアル|作り直すか、延命するかの判断
動いてはいるが、誰も中身を触れない。改修を頼むと高い。サポートが切れる。この状態のシステムをどう扱うかは、費用よりもリスクの問題として考えたほうが判断しやすくなります。
結論から
- 判断軸は「止まったときに事業が止まるか」と「触れる人がいるか」
- 全面刷新は費用も期間も大きいため、分割して段階的に置き換えるほうが現実的
- 刷新のタイミングは、業務の変更が重なる時期を避ける
作り直しを決断すべきケース
- サポートが終了した基盤の上で動いている
- 改修の見積もりが、毎回不透明で高額になる
- 仕様書がなく、中身を把握している人がいない
- 業務の変化にシステムが追いつかず、運用でカバーしている量が増えた
- セキュリティ要件を満たせなくなっている
延命でよいケース
業務が今後も変わらず、外部と接続しておらず、止まっても数日は手作業で回せるなら、無理に作り直す必要はありません。この場合はバックアップと復旧手順を整えておくほうが費用対効果が高くなります。
段階的に置き換える進め方
| 段階 | 対象 | ねらい |
|---|---|---|
| 1 | 入力・照会など利用頻度の高い画面 | 現場の負担をすぐ下げる |
| 2 | 帳票・集計 | 月次作業を自動化する |
| 3 | マスタ管理・権限 | 運用を新システムに寄せる |
| 4 | 旧システムの停止 | 保守費用を削減する |
刷新を機に整理しておくこと
長く使われたシステムには、すでに使われていない機能が必ず含まれています。移行対象を洗い出す作業は面倒ですが、ここを丁寧にやるほど費用が下がります。
また、現行の仕様をそのまま再現するのではなく、「今の業務ならこうしたい」を反映させる好機でもあります。
よくあるご質問
- 仕様書が残っていません
- 現行システムの画面と実際の運用を調査して、仕様を再構成するところから対応できます。多くの現場で仕様書は残っていないため、珍しいことではありません。
- 稼働を止めずに移行できますか
- 並行稼働の期間を設けるのが基本です。切り替え日を業務の閑散期に合わせるなど、止めないための段取りも含めてご提案します。