在庫管理システムの開発|自社に合わせて作る場合の要件と費用感
在庫管理は、パッケージが最も合いにくい領域のひとつです。同じ「在庫」でも、引当のタイミング、ロットの持ち方、倉庫のまたぎ方が会社ごとに違うためです。
結論から
- 最初に決めるのは「いつ在庫を引き当てるか」。ここが曖昧だと後で必ず作り直しになる
- 現場の入力手段(PC・スマホ・バーコード)を先に決めると要件が固まりやすい
- 全倉庫・全品目を一度に対象にせず、動きの多い品目から始める
要件で必ず詰めておく論点
- 引当のタイミング:受注時か、出荷指示時か、出荷時か
- ロット・賞味期限・シリアルを管理するか
- 倉庫・棚単位の管理が必要か、総量だけでよいか
- 実在庫と帳簿在庫のズレをどう扱うか(棚卸の頻度と方法)
- セット品・組立品の在庫をどう数えるか
現場の入力手段から決める
在庫システムが定着するかどうかは、現場が入力できるかで決まります。手が汚れる、手袋をしている、屋外である、といった条件では、PCでの入力は続きません。
スマホのカメラでバーコードやQRを読む方式にすると、専用のハンディ端末を買わずに済みます。まずこの方式で試し、必要ならあとから専用機を検討するのが費用を抑える順番です。
費用を抑える進め方
| 段階 | 対象 | 効果 |
|---|---|---|
| 1 | 入出庫の記録と在庫数の照会 | 「今いくつあるか」が全員に見える |
| 2 | 受発注との連動、引当 | 欠品と過剰在庫が減る |
| 3 | 棚卸の効率化 | 棚卸作業の日数が短縮する |
| 4 | 発注点の自動計算 | 発注の判断を仕組みに任せられる |
よくあるご質問
- 既存の販売管理システムと連携できますか
- 多くの場合できます。CSVの受け渡しか、APIがあればAPIで連携します。まずどちらが可能かを確認するところから始めます。
- バーコードがない商品はどうしますか
- 自社でラベルを発行して貼る方法が一般的です。ラベル発行の仕組みも含めて設計できます。