見積・請求システムの開発|インボイス対応と自社仕様の両立
見積と請求は、一見どのサービスでも同じに見えて、実は取引先ごとの様式と、自社独自の単価ルールで差が出ます。ここが既製サービスに収まらない会社は少なくありません。
結論から
- 取引先指定の帳票様式がある場合、既製サービスでは対応しきれないことが多い
- 単価の決まり方(得意先別・数量別・期間別)が複雑なほど自社開発の価値が高い
- 会計ソフトへは連携し、会計そのものは自前で作らない
要件で詰める点
- 取引先ごとに指定の帳票様式があるか
- 単価は得意先別か、数量帯別か、期間限定価格があるか
- 見積から受注、納品、請求までの番号をどう引き継ぐか
- 締め日と支払サイトが取引先ごとに異なるか
- インボイス制度の要件(登録番号、税率ごとの区分記載)を満たすか
会計ソフトとの分担
請求書の発行までを自社システムで行い、仕訳と会計処理は会計ソフトに任せるのが基本の分担です。会計は法令の影響を受け続けるため、自前で持つ利点がありません。
連携はCSVかAPIで行います。どの会計ソフトを使っているかによって方法が変わるため、最初に確認します。
単価ルールの整理が最大の作業
実務では、単価の決まり方が担当者の頭の中にしかないことがよくあります。ここを言語化する作業が、システム化で最も価値のある部分です。作る前に、代表的な取引先3〜5社分のパターンを書き出しておくと進行が速くなります。
よくあるご質問
- 電子帳簿保存法にも対応できますか
- 保存要件を満たす形で設計できます。要件は改正されるため、対応範囲は最新の内容を確認しながら決めます。
- 取引先ごとに違う様式は全部作れますか
- 作れますが、数が多いと費用がかさみます。件数の多い取引先から順に対応し、残りは汎用様式で運用する進め方が現実的です。