SaaSの利用料が高い|自社開発に置き換えてコストを下げる判断のしかた
1つ1つは月数万円でも、5つ6つと重なり、人数分の課金が乗ると、年間で数百万円になります。ここでは「どのSaaSなら自社開発に置き換える価値があるか」を切り分けます。
結論から
- 置き換える価値があるのは、人数課金が効いていて、使っている機能が全体の一部だけのもの
- 会計・給与など法改正に追随が必要な領域は、SaaSのままが合理的
- 判断は「3年間の総額」と「開発費+運用費」の比較で行う
置き換えやすいSaaS・置き換えにくいSaaS
| 特徴 | 判断 | |
|---|---|---|
| 置き換えやすい | 全社員分のアカウントが要る、使う機能は決まった数個だけ、自社独自の運用に合わせて無理やり使っている | 自社開発の検討価値が高い |
| 置き換えにくい | 会計・給与・年末調整など法改正への追随が必要、外部との標準規格でのやりとりが前提 | SaaSを使い続けるほうが安全 |
損益分岐の考え方
「今のSaaSの3年間の総額」と「開発費+3年分の保守費」を並べます。SaaS側には、本体の月額に加えて、オプション、外部連携サービス、設定を外注している費用も含めてください。
人数が増える予定があるなら、その増加分も見込みます。人数課金は、事業が伸びるほど負担が増える構造になっています。
全部を置き換える必要はない
よくあるのは、SaaSの機能のうち2割しか使っていないのに、全機能分の料金を全員分払っている状態です。この場合、使っている2割だけを自社システムに移し、SaaSは契約人数を絞って残す、という折衷案が効きます。
この進め方なら初期費用も小さく済み、効果が出なければ戻すこともできます。
よくあるご質問
- 自社開発にすると、保守が心配です
- 保守費用も含めて比較してください。当社は納品後も継続して手を入れる前提でお受けしていますが、その費用を含めてもSaaSの総額を下回るかどうかが判断軸です。
- どのSaaSを見直すべきか分かりません
- 契約中のサービスと人数、月額を一覧にするところからご一緒します。多くの場合、上位2〜3件で総額の大半を占めています。