SaaSと自社開発の比較|どちらを選ぶかの判断フロー
SaaSは導入が速く、自社開発は自由が利く。この一般論だけでは決められないので、判断が分かれる4つの論点に絞って整理します。
結論から
- 業務の独自性が競争力になっているかが最大の分岐点
- 人数課金は、事業が伸びるほど負担が増える構造であることを織り込む
- 法改正への追随が必要な領域はSaaSが合理的
判断の4論点
| 論点 | SaaSが有利 | 自社開発が有利 |
|---|---|---|
| 業務の独自性 | 標準的な進め方で問題ない | 自社のやり方が強みになっている |
| 利用人数 | 少人数 | 多い、今後増える |
| データ | 外部保管で問題ない | 自社で持ちたい、他システムと深く連携する |
| 法改正 | 会計・給与など追随が必要 | 法令に左右されない業務 |
併用という選択
実務では、会計や給与はSaaS、現場の業務は自社開発、という併用が最も多くなります。重要なのは、どちらを「正しいデータの置き場所」にするかを最初に決めることです。
両方で同じ情報を持つと、必ずどこかでずれます。片方を正とし、もう片方は参照する形にしてください。
「まずSaaSで試す」も有効
何を作るべきか固まっていない段階では、SaaSを短期契約で使ってみて、現場が本当に使う機能を見極めるのが有効です。そのうえで、使う機能が絞れたら自社開発に切り替える判断ができます。
よくあるご質問
- SaaSから自社開発への移行は大変ですか
- データの書き出しができるかが最大の分かれ目です。契約前に、エクスポートの可否と形式を確認しておくと、後の選択肢が広がります。
- 併用するとデータが二重管理になりませんか
- 連携を作れば解消できます。どちらを正とするかを決めたうえで、自動で同期する仕組みを組みます。